◆ 女性医師の転職で重要なポイント
最近実施された医師国家試験より、合格者に女性の占有する比率を見ると、
右肩上がりでアップしているように、女性の医師が近年かなり増加してきました。
女性医師の場合は、特徴的なのが、結婚や出産により転職するケースが多くあるということ。医師と言う大変ハードな仕事と家庭とを両立させていくためには、働き方を変えざるを得ないのです。
結婚や出産を理由に女性医師が転職する場合には、
いくつか職場選びの重要なポイントがありますので、参考にしてみてください。
女性医師の転職、3つの大事なポイント
1つ目は、子供が病気の際に看護休暇を取得できるかどうか。
「子供の看護休暇制度」は、法律で定められているのですが、
実際にはなかなか取得が難しいのが現状のようです。
人の命を預かる医師が、仕事のせいでわが子が病気の時に看病もできないなんて大変切ない現実です。この看護休暇を取れるかどうかが、転職先を決める一つ目のポイントです。
2つ目に、交通の至便性も転職先選びの重要なポイント。
女性医師の平均労働時間は大変長く、週60時間以上です。
仕事がそれだけ忙しいのですから、通勤時間の負担はできるだけ減らしたいです。
通勤に時間を取られていては、家事や育児に当てられる時間がそれだけ減ってしまいます。
現在、日本では院内託児所の整備が急がれています。
女性医師や看護師の離職を食い止めるために、国を挙げて院内託児所や保育所の設置が進められています。医師や看護師が安心して働くためには、24時間対応の環境が整った保育施設が必要なのです。
3つ目として、残業時間がどれほどあるかも、転職先選びの重要なポイント。
あまりに残業が多い職場では、家族や周囲を振り回してしまいます。
独身の頃ならともかく、家庭を持ってからはできるだけ残業せずに帰宅できる環境が必要な場合が多いでしょう。
女性医師は、出産や結婚をきっかけに、一旦非常勤の勤務を選ぶこともあります。
勤務時間がはっきりしているので、生活の中に仕事を組み入れやすいのでしょう。女性医師が転職先を選ぶ時には、職場で柔軟な働き方ができるかどうかがとても大切なのです。