近年、様々な理由で「当直がない働き方」を希望する医師が増えています。
ライフワークを充実させたい、家族との時間をもっと大切にしたい、体力的に当直が難しい、など医師により様々な理由があります。
でも、自分の希望する条件の転職先を探すのは大変ですよね。
そこで、「当直なし」の医師求人の探し方のポイントを解説します。
負担の大きい医師の当直勤務
当直とは、夜間や休日など通常の診療時間外に勤務することを指します。
医療機関によっては、夜間勤務を「宿直」、休日の日中勤務を「日直」と呼び分けることもあります。入院患者の急変対応や救急患者の外来対応を行いますが、日勤業務を行ってそのまま当直することや、当直を終えてそのまま日勤業務に入ることも少なくありません。
場合によっては、日勤+当直+日勤と約30時間の連続勤務を行うこともあり、労働基準法に違反するだけでなく、身体的にも精神的にも大きな負担を医師に強います。
医師の転職「当直なしの希望」は受け入れられる?
新たに転職を希望する医師にとって、当直の有り無しは希望条件に大きく関わります。
多くの医師が、転職するときに「当直は避けたい」と希望するのが現状です。
病院側も、それに対して「本来はすべての常勤の先生に当直をお願いしているのですが、先生は当直無しでも結構です」と回答してくれることがあります。
しかし、この提案は少し注意が必要です。
例え面接で快く当直の免除を認められていても、実際に自分の周りの先輩・同僚医師たちが当直していると、さすがに具合が悪く、職場の人間関係が悪化してしまうケースがあります。結局、入職して1年後には週1回の当直を余儀なくされることも多い様です。
当直を気にする方は、入職前に現体制をよく確認された方が良いでしょう。
医師転職サービスを利用して、転職エージェントと自分の希望条件を明確に伝えて、コンサルタント(エージェント)を経て病院の情報を得る事もとても有効です。
「当直なし」医師求人の探し方
医師専門の転職サイトなどでは、「当直なし」の募集も多数見られます。
当直なしの医療機関に出会えると常勤として医療現場の最先端で活躍しながら、プライベートとの両立が可能になります。自分の時間や家族を大切にしながら、キャリアも優先したいと考える医師には大変良い条件でしょう。
ただ、「当直なし」の条件で探すと、車通勤可や高額求人などのいわゆる好条件の求人は少なくなります。ですが、ライフスタイルに合わせた働き方をすることも、身体的・精神的負担の少ない働き方をすることも大事なことですので、自分にとって「譲れない条件」を明確にし、転職サイトのキャリアコンサルタントと話しあいながら、最善の選択を行うことも可能です。